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7&Y:四六判]
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三冊目です。初めての非シリーズ物になります。
タイトルから、ファンタシー物と思われる方もいらっしゃるようですが、違います。
舞台は藤柴市。観光業以外にこれといって売り物もなく、その観光業もやや衰退の兆しが見える地方都市です。主人公は大学一年生、守屋路行。彼が友人と喫茶店で待ち合わせるところから、物語は始まります。
彼らは、一年前のことを思い返します。
ある雨の日、守屋たちの前に現れた旅行者。黒髪の白人である彼女は、マーヤと名乗ります。行く当てがないという彼女に、守屋はホームステイ先を紹介します。
そして、それからの二ヶ月。守屋とその友人たちは、マーヤと時を過ごします。マーヤの故郷と日本との違いに深い興味を示し、それは時として守屋たちに謎を投げかけます。
約束の時間が過ぎ、マーヤは故郷へと帰って行きました。
そして一年。守屋はどうしても、マーヤの故郷とはどこであったのかを知らなければならなくなります。
『愚者のエンドロール』が趣味的な仕上がりになっていると以前書きましたが、本作はまた別の意味で趣味的です。
作中で取り上げられる事態の犯人を当てるのは、ちょっと骨が折れる仕事になるでしょう。