雑誌『野性時代』に掲載された短篇です。
〈古典部〉シリーズです。
神山高校一年生、折木奉太郎。彼は「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」という生活信条をいだいてます。
高校入学間もない彼は、しかし、どうしようもない成り行きのため、〈古典部〉に所属することになります。新しい環境、そして新しい知人。「省エネ」を掲げる彼は、戸惑わざるを得なかったのです。
四月。ある雨の日。折木の元を友人・福部里志が訪れます。
つれづれの話の末、福部里志が語りだしたのは、「神山高校七不思議」でした。彼は言います。「この僕が、ありふれた『学校の怪談』なんかを面白がると思うかい? 違うよ。面白いのは、こういう噂が語られ始めたって事実そのものに決まってる」。そう嘯きながらも、語りだす彼は案外、楽しそうではありました。
ところが、その話を聞き終えた折木は、さっと顔色を変えるのでした。なぜならその「話」は、あってはならないことを示唆していたからです……。
翌年一月の話「
あきましておめでとう」の後は、入学直後の四月の話です。
ギャップがあります。