『犬はどこだ』コメントを書きました
こんにちは。米澤です。
『クドリャフカの順番』『犬はどこだ』の発売、『氷菓』『愚者のエンドロール』の新装版と立て続けに読者の皆様にお届けしてきた初夏でしたが、ラッシングもひとまず終わりです。
次の作品をよりよいものにするべく、しばらく家にこもろうと思っています。
そういうわけで、8月は更新が滞るかもしれません。また、掲示板へのレス、フォームメールへのお返事も遅くなるかと思います。
仮にそうなったとしても、無事ですので、どうぞご心配なく。
さて、今月21日に発売となりました『犬はどこだ』に関しまして、『クドリャフカの順番』の時にもお世話になりました
三省堂書店名古屋タカシマヤ店様のBlogにコメントを載せていただきました。ありがとうございます。
『クドリャフカの順番』の時にコメントが長すぎた反省の上に立って少し短くしてみましたが……。まだ長いような?
よろしければご覧ください。
(05.07.30)
『犬はどこだ』出版されました
こんにちは。米澤です。
新作『犬はどこだ』が発売されました。
あらすじ引用は、カバーの折り返しからです。
何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。この事務所〈紺屋S&R〉が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。――それなのに開業した途端舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして――いったいこの事件の全体像は? 犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵・紺屋長一郎、最初の事件。
「最初の事件」って……。
『さよなら妖精』に続き、ミステリ・フロンティアからのお届けとなります。
お値段は『クドリャフカの順番』と同じ1,600円。単行本が続きますが、読者の皆様の棚の中で存在感を発揮できればと願っています。
今回は、職業としての調査業者が業務として失踪人捜索・古文書読解に当たります。自ずから既作とは雰囲気が違いますが、違うのは雰囲気ばかりではありません。本作りの作業の中で『クドリャフカの順番』と『犬はどこだ』を立て続けに読まれたある方いわく、「驚きました」。読者の皆様に興味を持って読んでいただけることを願っています。
どうぞよろしくお願いします。
(05.07.21)
『クドリャフカの順番』増刷決まりました
こんにちは。米澤です。
今度会食をする予定がありまして、幹事の方から「何か食べられないものはありますか?」と訊かれました。
私の二つ隣にいた方が、
「牡蠣が食べられません」
と答えました。
一つ隣にいた方が、
「香辛料の効いたものが食べられません」
と答えました。
さて私ですが、私は大抵のものなら食べられます。ですが、話の流れ、雰囲気として、なにか食べられないものを答えないと気まずいのではと思いました。
幹事の方が訊いてきます。
「わかりました。では、米澤さんは?」
とっさに浮かんだものは、これでした。
「
うろこのない魚が食べられません」
少し置いて、
「……乳製品と肉製品とを一緒に食べることも」
『クドリャフカの順番』の増刷が決まりました。
今回は単行本ということで、ひょっとしたらこれまで〈古典部〉シリーズを楽しんでくださった皆様に手に取っていただけず、実売に繋がらないのではという不安を抱いていました。
ですが、こうして割合と早い段階で増刷が決まりました。『氷菓』『愚者のエンドロール』から既に三年が経っていますのにお買い上げくださったシリーズ読者の皆様、それに新しい読者の皆様に、深くお礼申し上げます。
(05.07.10)
『犬はどこだ』『さよなら妖精』サイン本の通販があります
こんにちは。米澤です。
サイン会に気をとられて、連絡が上手くいっていませんでした。申し訳ありません。
新作『犬はどこだ』ですが、前回の『さよなら妖精』の時と同じく、東京創元社様のサイトでもサイン本の通信販売を行うようです。
こちらは、遠方の方にもお求めいただけます。ですが、申し訳ありませんがお届けまでに少々時間を頂戴いたしますので、その旨はあらかじめご了承ください。
そして、なぜだか知りませんが、今回『犬はどこだ』の発売に合わせ、『さよなら妖精』のサイン本復刻企画も行われるようです。いや、実は私もいままで知らなかったんですが(知らなかったといっても、別の方がサインを捏造してるとかいう意味ではないですよ。ちゃんと飯田橋まで出かけて作らせていただきますのでご安心を)。
ちなみに『犬はどこだ』サイン本もあわせてお申し込みいただき、二冊お申し込みいただいた旨を通信欄に記していただくと、梱包が一つになって送料が下がります。わぁ、なんてお得なんでしょう!
……冊子小包ですから、お得になるのは300円ほどですか。
充分大きいですね。やっぱりお得だわ!
締切はどちらも7月25日ですが、ご注文が予定数に達し次第、受付を締め切るとのことです。
そちらにお客様が流れ、サイン会に誰も来てくれなくなることを危惧するこの私の小さな胸。
体言止めの文章を書いたのは久しぶりです。
どうぞよろしくお願いいたします。
(05.07.06)
現在は終了しています。予定数満了での終了でした。ありがとうございました。
『犬はどこだ』サイン会があります
こんにちは。米澤です。
新作『犬はどこだ』に関して、ある恐ろしいことが起きるかもしれないと書いたことがありました。
恐ろしいことが起きてしまいました。
サイン会の開催です。
二ヶ所で、二日間に渡っての開催です。以下、場所と日時をご紹介します。
7月22日(金)
新宿 18:00〜
紀伊国屋書店 新宿南店
TEL 03-5361-3301(受付時間10:00〜20:00)
7F 連絡口特設会場
7月23日(土)
秋葉原 14:00〜
書泉ブックタワー
TEL 03-5296-0051
(受付時間 平日11:00〜19:30 日・祭日11:00〜19:00)
9F イベントホール
7F連絡口って……。あそこかぁ……。見晴らしがいいなあ……。
もう一ヶ所は、秋葉原かぁ……。しかも週末かぁ……。
誰も来ないととても寂しい気分になってしまいますので、
助けると思って来て頂けると幸いです。
以前、誰も来ないサイン会というものを見かけたことがあります。あれは、思い出すだにせすじが凍ります。
紀伊国屋書店新宿南店様では7月4日から先着150名様に、書泉ブックタワー様では7月9日から先着100名様に整理券を販売いたします。お値段は1,680円です。この整理券と引き換えに、当日当該書店様で『犬はどこだ』をお渡しいたします。つまり、整理券購入=本のお代の先払い、ということです。
少なくとも、新刊を捜して頂く必要がなくなるというメリットはあります。
もう一つ。今回は新刊『犬はどこだ』のサイン会ということで、『犬はどこだ』以外へのサインはお断りしなければなりません。折角本を持ってきて頂いたのに目の前でお断りするということになりますと私も心苦しいですので、どうぞあらかじめご了承ください。
本当にやるのかとか、お客様が集まって下さるのかとか、光栄だけど本当に私でいいのかとか、心中いろいろな思いがよぎりますが、とにかくどうぞよろしくお願いいたします。
(05.07.04)
『犬はどこだ』詳細決まりました
こんにちは。米澤です。
新作「犬はどこだ」に関する詳細が決まりました。
著:米澤穂信
装丁:岩郷重力+WONDER WORKZ。
出版社:東京創元社
発売日:2005年7月21日
定価:税込1680円(本体1600円)
四六版仮フランス装
ISBN:4-488-01718-5
とのことです。「ミステリ・フロンティア」の一環として出版されますが、『さよなら妖精』とは何ら関係がありません。ご注意ください。
成人男性の私立探偵が主人公ということで、これまでの作品とは趣を異にしております。
『クドリャフカの順番』に続いて、今回も純然たる長篇です。
主人公の年齢を上げ、長篇という形式を採ることによって、可能性が広がりました。その広がった可能性でなにをしたかを見て頂ければと思います。
それにしても、「これまでの作品とは趣を異にしている」ことが、これほど明確に装丁デザインに表れるとは思いませんでした。何だか嬉しいです。
(05.07.03)
『クドリャフカの順番』正誤表です
こんにちは。米澤です。
『クドリャフカの順番』に、ミスが残っていました。
極めて無念ですし、読者の皆様には申し訳なく思います。
以下が正誤表になります。
なお、二版以降では修正されています。
10ページ 7行目
誤)・ブラスバンド部 毎日一時半から、体育館。曲は日替わりです。
正)・クイズ研究会 一日目十三時、グラウンド、クイズトライアル7。君の参加を待つ。賞品あり。
12ページ 7行目
誤)・クイズ研究会 一日目十三時、グラウンド、クイズトライアル7。君の参加を待つ。賞品あり。
正)・ブラスバンド部 毎日一時半から、体育館。曲は日替わりです。
295ページ 8行目
誤)・クイズ研究会 一日目十三時、グラウンド、クイズトライアル7。君の参加を待つ。賞品あり。
正)・ブラスバンド部 毎日一時半から、体育館。曲は日替わりです。
以上、よろしくお願いします。
(05.07.02)
『クドリャフカの順番』出版されました
こんにちは。米澤です。
新作『クドリャフカの順番』が発売されました。
恒例のあらすじ紹介(というより引用)ですが、今回は帯の裏から引っ張ってみます。
待望の文化祭が始まった。何事にも積極的に関わらず〈省エネ〉をモットーとする折木奉太郎は呑気に参加する予定だったが、彼が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集を作りすぎたのだ。部員が頭を抱える一方で、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。「十文字」と名乗る犯人が盗んだものは、碁石、タロットカード、水鉄砲――。この事件を解決して、古典部の知名度を上げよう! 目指すは文集の完売! 千載一遇のチャンスを前に盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は「十文字」事件の謎に挑む。
「古典部」シリーズの三作目ですが、三年ぶりということもありますし版形も違いますので、初めてこのシリーズを手にとって頂く方にも読みやすいよう工夫を施したつもりです。
お値段は、本体価格1,600円。『さよなら妖精』よりも100円高くなってしまいましたが、その価値があるかどうか、読者の皆様の審判をお待ちしています。
ちなみに今回の装丁ですが、背表紙がお気に入りです。このデザインですと、棚差しにしても目に付きやすいのではないでしょうか。
いえ、もちろん、平積みではなく棚差し希望という意味ではありませんので念のため。
どうぞよろしくお願いします。
(05.07.01)
『クドリャフカの順番』サイン本の情報です
こんにちは。米澤です。
『クドリャフカの順番』サイン本の配本先がわかりましたのでお知らせします。
この「サイン本配布先リスト.xls」ファイルを開けばそこに全貌が!
〈xlsファイルが定義されていません〉
……手元にデータがあるのに読めないこのもどかしさ。
その後の経過は省略しますが、ようやくデータを読むことが出来ました。
『クドリャフカの順番』サイン本は、東京では
紀伊国屋書店新宿本店様、同じく
紀伊国屋書店新宿南店様をはじめとする数店で置いて頂けることになりました。
東京以外ですと、千葉県船橋市の
ときわ書店本店様、京都府京都市の
ブックファースト京都店様、
三省堂書店京都店様に置いて頂けました。
いずれのお店でも数に限りがありますので、品切の際はご容赦ください。
なお、サイン本は通常の流通ルートとは違う方法で配本されるため、サイン本でないものに比べて店頭に出る時期が前後する可能性があります。ご了承ください。
『さよなら妖精』に続き今回もサイン本を扱って頂けたことに、深く感謝しています。関係者の皆様、応援してくださった読者の皆様、ありがとうございました。
どうぞ、よろしくお願いします。
(05.06.30)
『クドリャフカの順番』コメント書きました
こんにちは。米澤です。
先日、飯田橋に立ち寄った後で池袋まで行く用がありました。
ちょっと慣れないルートでしたので、どう移動すればいいか、角川書店様の編集氏に尋ねました。そのときに訊かれたことです。
「米澤さんは、池袋には行かれたことがありますか?」
「はい。
ちょっと餃子スタジアムに」
編集氏、生あたたかい笑みを浮かべて、
「餃子スタジアムですか。まさか同性二人でとか、そういうさみしい話じゃないでしょうね」
ははは、まさか。そんなさみしい話があろうはずもなく。
私は笑顔でお答えしました。
「一人で行きましたけど」
「は?」
「一人で」
編集氏は深く感心し、言いました。
「……同性二人というのも冗談だったんですが、お一人でというのは完全に予想外でした」
私は何かそんなに珍しいことをしたでしょうか?
何でしたらディズニーランドにだって行きますよ。一人で。
さて、今月30日発売予定の『クドリャフカの順番』に関して、
三省堂名古屋タカシマヤ店様のBlogの6月22日分にコメントを載せて頂きました。ありがとうございます。
今回の執筆の動機(の一端)について、少々書いております。すぐ下の石持浅海氏の簡にして要を得たコメントに比べるとなんだか無粋に長い気もいたしますが、よろしければご覧頂ければと思います。
(05.06.29)
『クドリャフカの順番』詳細決まりました
こんにちは。米澤です。
新作「クドリャフカの順番」に関する詳細が決まりました。
著:米澤穂信
装丁:遊空龍+WONDER WORKZ。
出版社:角川書店
発売日:2005年6月30日
定価:税込1680円(本体1600円)
四六版仮フランス装
ISBN:4-04-873618-3
とのことです。
〈古典部〉シリーズの三冊目です。三年ぶりの続篇となります。
第一作『氷菓』では、古典部の面々は章によって揃ったり揃わなかったりしました。第二作『愚者のエンドロール』では、大体の場面で四人揃っているものの主役は折木奉太郎でした。
今回は、四人それぞれに視点が与えられ、彼らは別々に行動します。この手法がミステリーとビルドゥングスロマンの二要素のそれぞれにプラスに働いていることを願っています。
ちなみに、前の二作を読まれていなくても、本作を読む上で特に支障はないと思います。
四つの物語の、どれを一番楽しんで頂けるでしょうか。
(05.06.15)
『氷菓』『愚者のエンドロール』新装です
こんにちは。米澤です。
先日お伝えしました『氷菓』と『愚者のエンドロール』の新装版ですが、装丁の画像を頂きましたので公開します。
好みはそれぞれあるでしょうけれど、私としてはこちらの方が好きです。
『氷菓』の方は少し暗くなっていますが、これは階段の写真です。
さて、何度かお伝えしたことですが、念のためもう一度繰り返します。
今回のリニューアルは、装丁こそ異なるものの実質的には単なる増刷です。
「単なる」増刷って、それだって非常にありがたいことではあるのですが、問題なのはその点ではありません。増刷なので内容の変更はほとんどないという点を、強調したいのです。
もちろん、四年ぶりに版を改めるのですから誤字修正や追補はしました。ですが、特におまけがついているわけではありません(ISBN番号も価格も同じなので、ページ数は増やせないのです)。
中には、初版のカバーを架け替えただけのものも交じるはずです。その場合、当然ながら内容は旧装版と一言一句異なりません。
以上の点にご留意くださるようお願いした上で、どうぞよろしくお願いいたします。
(05.06.08)
『氷菓』『愚者のエンドロール』増刷決まりました
こんにちは。米澤です。
『氷菓』と『愚者のエンドロール』がリニューアル再出荷されること、その際この二冊が角川文庫に収録されることは既にお伝えした通りです。
このリニューアル再出荷、実は角川書店が行う毎年恒例の夏のフェア「角川夏の100冊」に拙作を選んで頂けたため行われるのですが、フェアに出すには二冊とも在庫が乏しいということで、今回増刷となりました。
『氷菓』に関しては四年越しの増刷ということになります。
リニューアル版の新装丁も、これまでと同じく岩郷重力氏にデザインをお願いすることになりました。
同じ内容の本のデザインをするのに、前回と今回でどのように雰囲気を変えて頂けるのか、楽しみにしています。
(05.04.12)
ラッシングです
こんにちは。米澤です。
このところどうにも覇気が出ませんで、作業が滞っていました。こんな気力のないことではいけない、ここは一つ体を動かして気合を入れ直そうと数キロ歩いたら視界が回って倒れてしまいました。
気力の問題ではなく、単に体調不良だったようです。
なんでも精神論で片づけてはいけません。
角川書店様と進めている新刊『四人四色学園祭(仮)』ですが、発売がさらに延びることになりました。
『四人四色学園祭(仮)』の発売日につきましては、このサイトで来年早いうち→春先→四月末と書いてきましたが、どんどん延びますのでそろそろ説明責任が生じているような気がします。
実は、角川書店様の方でいろいろあったようで、作業が滞っているのです。私の方で出来ることがあるなら可及的速やかに進めるのですが、角川書店様の作業待ちですのでちょっと動きが取れないのが現状です。
まあ、どんなことにでも特段の事情とか不測の事態とかは発生しえます。私はそんなものだろうとのんびり構えて気にもしておりませんが、何度も情報を出し直したことを読者の皆様に申し訳なく思います。
延びた結果、四月末というのは難しい状況になってきました。そして、もう少し延びるのであればいっそのこと『氷菓』『愚者のエンドロール』のリニューアル再出荷とタイミングを合わせて出版しようということになったようです。
これは営業上の決定が絡みますから、今度こそ延期はないはずです。発売日は五月末〜六月頭、です。
さて、『四人四色学園祭(仮)』がこのような事情で後倒しになりましたが、その一方で東京創元社様と進めている『犬はどこだ(仮)』はこれまた諸般の事情で予定が前倒しとなりました。『犬はどこだ(仮)』の主人公は私立探偵なので、それだけで既刊とは少し毛色が違う作品であることを察して頂けるのではと思います。
こちらは発売日が七月となりました。
つまり、六月から七月にかけて、『氷菓』『愚者のエンドロール』『四人四色学園祭(仮)』『犬はどこだ(仮)』の四冊が次々と店頭に出ることになるわけです。
加えて、これは事態が少々流動的なのですが、やはりこの時期に短篇を載せて頂ける見込みもあります。
すごいや!
……小さなパイを食い合う結果になるか、相乗効果というやつが働くか、事態の推移を野次馬的に楽しみにしております。
(05.03.10)