『シャルロットだけはぼくのもの』アンソロジーに収録されます
こんにちは。米澤です。
先日、担当編集者氏から電話を頂きまして。
「協会から連絡先を聞かれましたのでお教えしておきました」
と。
協会と言われましても、仕事上で関係がありそうな協会にはまったく心あたりがありません。しばらく絶句しておりますと、電話の向こうから笑いを含んだ声が聞こえてきました。
「大丈夫ですよ米澤さん、圧力団体じゃありませんから」
「はあ」
「抗議の連絡じゃありませんよ」
「いえ、そんなことは思っていませんが……」
「じゃあ、どうして黙り込んだんですか」
「いや、まあ」
まず思い浮かんだのが東方正教会だったので、話の接ぎ穂にならないと思って黙っていたのです。
実際は、
日本推理作家協会からのお問い合わせでした。毎年日本推理作家協会が編纂している短篇アンソロジー『ザ・ベストミステリーズ』に、拙作『
シャルロットだけはぼくのもの』が選ばれたとのご連絡を頂きました。
協会のメンバーでもありませんのに選んで頂けて、大変光栄に思います。
当該アンソロジー『ザ・ベストミステリーズ 2006』は、講談社さんから発売の予定です。
どうぞよろしくお願いします。
(06.05.15)
講演会があります
こんにちは。米澤です。
サイン会をやらせていただきました。幸福だったと思います。
座談会をやらせていただきました。幸甚だったと思います。
インタビューを受けました。幸運だったと思います。
しかし、まさか講演会とは。
同志社大学ミステリ研究会にお招きいただき、来る
6月17日土曜日、
京都で講演会をさせていただくことになりました。
といいましても私のことですので、「暗号ものとダイイングメッセージものを峻別するミステリ上の条件とは何かッ!」とか「叙述トリックの節度、限界とはそもいずこにありやッ!」とか「『新本格』を受け継ぐ世代として果たさねばならない義務とはいかにッ!」とか口角泡を飛ばすのは性に合いません。ですので、質問をあらかじめ公募し、それにお答えする形でお話しさせていただくことになりました。
当日は学外の方でも無料で参加できるようです。ビーンボールな質問はさらりと黙殺しますので、かえって遠慮なく質問をお寄せいただければ
場が持ついい講演会になるのではと思います。
同志社大学ミステリ研究会サイト内、米澤穂信講演会特設ページは
こちら。
質問の公募は
こちらで行っています。
(06.05.04)
今日は外出していたのですが、外出先で人に会うたびに言われました。
「米澤さん、同志社は京都ですよ」
「米澤さん、同志社は京都ですよ」
「米澤さん、同志社は京都ですよ」
わ、わざとだよ! ついだよ!
……当初、講演会場を大阪と記しておりましたが、誤記でした。会場は京都です。
ここをご覧の皆様、それから全国1000万の同志社関係の皆様、すみませんでした。
『夏期限定トロピカルパフェ事件』増刷決まりました
こんにちは。米澤です。
『夏期限定トロピカルパフェ事件』の増刷が決まりました。
多くの出版関係者がまるで水のように望んでやまないあの言葉、手が届かぬ幻ではないけれど求めて手に入るわけでもないあのフレーズ、すなわち「発売忽ち三刷」を、いまここに記します。
読者の皆様のご支持あればこその成果です。心より、お礼申し上げます。
とりあえず今夜の夕飯、カレー屋でトッピング全部つけてもらいました。
(06.05.04)
『さよなら妖精』文庫化されます
こんにちは。米澤です。
東京創元社さんから2004年に四六版仮フランス装で出させていただきました『
さよなら妖精』が創元推理文庫に入ることになりました。一応、ミステリ・フロンティアからの文庫化のさきがけということになります。そういえば昔、新党さきがけってありましたね。
今年六月の刊行になります。詳細は決まり次第、お伝えします。
(06.04.29)
『夏期限定トロピカルパフェ事件』増刷決まりました
こんにちは。米澤です。
『夏期限定トロピカルパフェ事件』の増刷が決まりました。
(シリーズものの続刊最新作の印刷冊数)/(シリーズものの一巻の印刷冊数)×100のことを、勝手にリピーター率と呼んでおります。要するに、一巻を買ってくださった方の何パーセントに二巻も買ってくださる気になっていただけたか、という数字です。
いいとこ75%ぐらいと見込んでいたんですが……。いざ計算してみてびっくりです。
まだ二刷目が出来したわけではありませんが、嬉しいですね。『春期限定いちごタルト事件』を読んで、『夏期限定トロピカルパフェ事件』も読んでやろうと思っていただけた方の比率が本当にこのぐらいだったとしたら、なんだかとても報われたような気がいたします。
『夏』を読んでくださった方の何割が『秋』まで読んでくださるか、それはわかりませんが、がっかりさせないものにしなくちゃいけないなと思いを新たにいたしました。
(06.04.29)
サイン会と個展について
こんにちは。米澤です。
拙作〈小市民〉シリーズの装画をお願いしている
片山若子さんが、今度のゴールデンウィークに個展を開かれます。
是非お伺いして、日頃お世話になっているお礼を申し伝えると同時に、片山さんの絵を心行くまで堪能してきたいところですが。
ちょーっと、遠いんですよね。私の住処からは。とても残念なことに。
ですが、会場の近くにお住まいの方は、これを見逃す手はないということで一ついかがでしょうか。
いいですよ、ほんとに。
次は私の話で。
来月7日のサイン会ですが、「申し込まなきゃいけないんですか」との問い合わせを受けました。
すみません、TRICK+TRAPの店員さんが書いておられるblogを見ていたものですから、てっきり周知されていると思い込んでいました。
7日のサイン会には、事前の申込が必要です。
TRICK+TRAPのトップページのメールフォームから、参加意思を記したメールをお送りください。
申込の締切は、
今月の26日です。
(06.04.21)
サイン会があります
記事の最後に追記があります!
こんにちは。米澤です。
きょう、所用で東京創元社まで行くことになっていました。担当編集者氏が所用で吉祥寺までいらっしゃるとのことでしたので、折角ならと吉祥寺で合流し、一緒に飯田橋に行くことにしました。
担当編集者氏の所用といいますのが吉祥寺の書店
TRICK+TRAPで某S先生に書類を渡すことということで、つまり、要するに、某S先生とお会いしてきました。
ほとんど彫像と化し、身動きもならず口も開けませんでした。
去年笠井潔先生とお会いした際は、座談会収録=喋るのが仕事ということで多少話すこともいたしましたが、それもいまにして思えばたどたどしいもので……。ああ、まったく、不甲斐ないことです(一応、座談会のときは低血糖が残っていたという言い訳がありますが)!
さて彫像状態から復帰したところで、
TRICK+TRAPの店員さんに声をかけられました。そこでまた彫像化です(なぜ店員さんに声をかけられて彫像になるのか、これにもちゃんと理由があるのですが、伏せておいたほうがいいでしょう)。それから交わされた会話はこんな感じでした。
「ところで」
どうお答えしたのか、記憶に残っていません。
「サイン会やりませんか」
何かご返答申し上げたような気はしています。
「じゃあ、来月七日で」
頷くようなことはしたかもしれません。
「二時がいいですか?」
はいとか、いいえとか、そういった類の返事をいたしました。
「それとも四時?」
相槌のようなことを言ったおぼえがあります。
「どっちにしようかな。中を取って三時とか」
では三時で、と鸚鵡返しにしたのははっきり憶えています。
「じゃあ、来月七日の三時ってことにしましょうか」
まだ彫像です。
……気がつくとサイン会を開くことになっていました。
本当に?
嘘じゃないようなので、以下にサイン会情報を記します。
5月7日(日)
吉祥寺 15:00〜
TRICK+TRAP
TEL 0422-23-5103
但し!
TRICK+TRAPは、お世辞にも大きなお店とは言えません。と言いますか、小さいです。
現在のところ
TRICK+TRAPサイトには制限人数について記述がありませんが、過去のサイン会の実績に鑑みると、
おそらく10人限定となるのではないでしょうか(下記追記参照)。サイン会というよりも、ミステリ専門書店でゆっくりとお茶でも飲みながらお話を、といったのんびりとした集まりになるかと思われます。
これらを事前に申し上げました上で、どうぞよろしくお願いいたします。
サイン会対象書籍は、『夏期限定トロピカルパフェ事件』です。
……本当に?
(06.04.13)
10人限定というのは私の早とちりでした。確かにTRICK+TRAPには10人ぐらいしか入れませんが、30分入れ替え制で、より多くの方々においでいただけるようにしてくださるようです。となりますと、あまり「ゆっくり」という感じでもないかもしれません。誤った情報を流しましてすみませんでした。
『シェイク・ハーフ』アンソロジーに収録されます
こんにちは。米澤です。
先日、担当編集者氏から電話を頂きまして。
「クラブから連絡先を聞かれましたのでお教えしておきました」
と。
クラブと言われましても、仕事上で関係がありそうなクラブにはまったく心あたりがありません。おそるおそる、訊いてみました。
「クラブって……。ディオゲネス・クラブとか?」
「違います」
「黒後家蜘蛛の会?」
「違います。っていうかそれクラブじゃありません」
「有閑倶楽部?」
「何ですかそれ」
「わかった!」
「どうぞ」
「ファミコン探偵倶楽部」
「違います」
「後ろに立つ少女」
「訊いてません」
真っ先にスニーカーミステリ倶楽部が浮かばなかったのは不覚です。
実際は、
本格ミステリ作家クラブからのお問い合わせでした。毎年本格ミステリ作家クラブが編纂している短篇アンソロジー『本格ミステリ』に、拙作『
シェイク・ハーフ』を選ばれたとのご連絡を頂きました。
クラブのメンバーでもありませんのに選んで頂けて、大変光栄に思います。
当該アンソロジー『本格ミステリ06』は、講談社さんから5月に発売の予定です。
どうぞよろしくお願いします。
(06.04.04)
『夏期限定トロピカルパフェ事件』詳細決まりました
こんにちは。米澤です。
新作『夏期限定トロピカルパフェ事件』に関する詳細が決まりました。
夏期限定トロピカルパフェ事件
著:米澤穂信
装画:片山若子
装丁:岩郷重力+WONDER WORKZ。
出版社:東京創元社
発売日:2006年4月13日
定価:税込600円
文庫判
ISBN:4-488-45102-0
とのことです。
〈小市民〉シリーズの二冊目で、『
春期限定いちごタルト事件』の続篇になります。
ミステリ的には前作のネタを割っているようなことはありませんが、出来れば前作から読んでくださった方がよりお楽しみいただけるかと思います。
今回は、複数のミステリジャンルに挑んでいます。「密室もの」とか「アリバイもの」とかいう、あれです。雑誌収録された『シャルロットだけはぼくのもの』は「倒叙もの」ですし、『シェイク・ハーフ』は自分としては「ダイイングメッセージもの」の系譜に入ると考えています。
ですがまあ、それはともかく、〈小佐内スイーツセレクション・夏〉を巡る小鳩と小佐内の攻防を存分に楽しんでいただけることを、第一に願っています。
表紙、『タルト』に比べると小鳩の扱いが……。
(06.03.22)
『犬はどこだ』増刷決まりました
こんにちは。米澤です。
おかげさまで、『犬はどこだ』の三刷が決まりました。
大変嬉しいですし、ありがたいのですが、どうしてという戸惑いも大きいです。いえ、別に自虐的発想からではありません。まだ二刷分が出来してないはずなのです。二刷が掃けるかどうかわからないのに三刷なんて倉庫は大丈夫なんでしょうか。それとも、こういう書店員的発想はダメでしょうか。
とはいえ決定の元になった数字はあるはずで、それは取りも直さず読者の皆様のご支持そのものです。
改めて、お礼申し上げます。
それと、お詫びです。
「
予定情報一覧」に載せました『ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?』座談会の様子ですが、今月11月発売号には掲載されません。それ以降の号になります。
もしお探しの方がいらっしゃいましたら、連絡が遅れまして申し訳ありませんでした。
(05.11.25)
『犬はどこだ』増刷決まりました
こんにちは。米澤です。
どう考えても初版刷りすぎじゃ……、と思っていた『犬はどこだ』の増刷が決まりました。
この作品は、これまでの私の作風とは少し異なっています。それがこれまで私を支えてくださった皆様に認めていただけるのか、少なからず不安に思っていました。
しかしこうして、実績を残すことが出来ました。改めて深くお礼申し上げます。
そして、この作品の表紙に「1」と書かれた落とし前も、来年の間にはなんとかつけたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
(05.11.10)
『シャルロットだけはぼくのもの』雑誌に載りました
こんにちは。米澤です。
以前にお知らせしました通り、雑誌『ミステリーズ!』の第13号に短編を載せていただきました。題名は『シャルロットだけはぼくのもの』。『
春期限定いちごタルト事件』の続編で、登場人物は共通しています。
あらすじは
既刊情報に載せました。よろしければご覧ください。
今回の『ミステリーズ!』には、鮎川哲也賞短篇部門改めミステリーズ!新人賞の受賞作『漂流巌流島』が収録されています。ちなみに東京創元社様は鮎川賞ならびにミステリーズ!新人賞の授賞式を毎年開いておりまして、授賞パーティーの参加者全員に受賞作(長篇なら単行本、短篇なら『ミステリーズ!』)が配られます。この授賞パーティーには、日本のミステリ関係者がずらりと顔を揃えます。
つまり、『シャルロットだけはぼくのもの』が収録された雑誌は、名だたるミステリ関係者の手にことごとく渡ったということです。
……もっと、シリアスな話にすればよかった……。
(05.10.13)
『氷菓』『愚者のエンドロール』増刷決まりました
こんにちは。米澤です。
「
汎夢殿に関する若干の説明」で書いていますが、このサイトでは重版のお知らせは三刷までにしています。重版のご報告をするのは読者の皆様に謝意をお伝えするためなのですが、何度も何度もお礼申し上げるのもかえっておかしな話だからです。
ですが、今回特例として『氷菓』『愚者のエンドロール』の四刷のご報告をいたします。この二冊は出版社在庫なしの状態がしばらく続いておりまして、ネット書店でも店頭注文でも読者の皆様のお手元に届きにくいことになっていました。その状況が改善される見通しが立った旨は、お知らせした方が良いとの判断からです。
増版の出来は今月下旬となる見込みです。
『氷菓』と『愚者のエンドロール』は、一旦はほぼ完全に流通ルートから外れた作品です。それがこうして蘇り、順調に版を重ねられるようになるとは、感慨深いものがあります。
読者の皆様に、改めて深くお礼申し上げます。
(05.10.12)
『氷菓』『愚者のエンドロール』増刷決まりました
ささやき
えいしょう
いのり
……ねんじろ!
*ほのぶ は はいになった*
ささやき
えいしょう
いのり
……ねんじろ!
*ほのぶ は よみがえった*
こんにちは。米澤です。
よく眠っていた気分です。
角川夏の100冊に選出された『氷菓』『愚者のエンドロール』ですが、ハンミになってるのかというご質問を受けました。ハンミとは「版元在庫切れ・重版未定」の略で、事実上の「絶版」を指す言葉としてよく使われます。文庫目録に載っているのに手に入らない本は大抵これです。
幸いなことに、『氷菓』『愚者のエンドロール』はハンミではなく、増刷をかけていただけることになりました。現在、店頭在庫も少なくなっているとのことですが、これによって事態は改善されるものと思います。
また、『クドリャフカの順番』の増刷が出来しました。
おかげさまで、〈古典部〉の仕事を続けていくことも出来そうです。本当にありがとうございます。
(05.08.04)