増刷決まりました


 こんにちは。米澤です。

「これが本当だったらいいのに」と、一抹の寂しさと共に口にする言葉というものがあります。
「空を自由に飛びたいな」と呟いたところで、誰がタケコプターを出してくれるでしょう。「好きだよ」と誰もいないところで囁くように言葉にし、これが本当にあのひとの前で出た言葉だったら、と溜息をついた経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。あるいは「死んでしまえばいいのに」と吐き捨てたことがあるやも知れません。しかし生憎、呪術はそう簡単には成功しません。
 そうした、夢の言葉は、幾度口にしたところで叶うものではありません。口にするだけで夢が本当になるのならこれほど楽なことはありません。しかし実際は、お百度を踏もうが万遍唱えようが、ただ喉が痛くなるだけなのです。

 私にも、そうした夢の言葉がありました。限りない憧れと同じだけの寂しさを込めて、私はその言葉を一人呟きました。
 所詮は見果てぬ夢。叶うと思うからではなく、単に響きがこころよいから口にするだけの言葉。
 風に乗せ、そのまま消えていく言葉。



 それが、
「発売たちまち三刷」
 でした。



 唱えたからではなく、皆様のご支持のおかげをもちまして、このたび三刷決定の運びとなりました。深く感謝いたします。

 ただしロットは(以下削除)。

 なお、出来までにはいましばらくの時間がかかります。ご了承下さい。
 ちなみにこの「出来」、「しゅったい」と読みます。
 先日新聞広告に「五刷でき!」と大書してありました。
 本当に「でき」が正しかった場合恥ずかしいので、そのときの私の気持ちは述懐しないことにします。