四月十日です


 こんにちは。米澤です。

 四月十日です。
 四月十日にはなにかあるのでしょうか。妙に気持ちが落ち着きません。なにかすべきことがあるようなひっかかりが一日中ついて離れませんでした。多分幼い頃、四月十日に忘れてはならない約束でもしたのでしょう。四月十日四月十日と呟きながら、日暮れの帰り道を辿ったことがあったに違いありません。甘酸っぱい思い出と共に初恋の君の誕生日を思い返してみましたが、どうやらそれは四月十日ではないようです。といいましょうか、「甘酸っぱい思い出と共に」という条件で記憶に検索をかけてもヒット項目は0件でした。
 本当になんなんでしょうね、四月十日。

 年頭からこっち、既にあった原稿のリメイクに力を入れた三ヶ月でした。それもようやく終わり、本来ならもう畳の上で大往生を遂げてもいい状態になっているはずなのですが、「力の入れ所が間違ってる(大意)」との指摘を受けて作業続行と相成りました。やはり「私はこれから講義をする。ウオッホォン!」で100枚は多かったかもしれません。一ヶ月で補修を済ませるか三年かけてゆっくり再構築するか、との二択を迫られましたが、生憎三年先の自分(の地位や能力や立場や物の見方)に自信が持てないので前者を選択です。なに、時間は主要な問題ではありません。問題は濃度であって時間それ自体は相対的なものに過ぎないのです。嘘だと思うなら、ただ一つのトイレの内と外に切迫した人間をそれぞれ配置してみてください。そりゃもう火を見るより明らかです。

 そんな日々です。