私は犬に吠えられます
こんにちは。米澤です。
四月が終わりました。大変に面白い一ヶ月でした。なにしろ人と話しました。三月は口を開く機会がなかったのに、四月はなんと高校時代の同級生、遠方の親戚、さらには編集の方などを相手にバリエーションに富んだ外部コミュニケーションを取ることが出来たのです。素晴らしいですね。
久しぶりに会話をしたら、ごく当たり前の声量と発言頻度だったのに二時間を待たずに声がかれました。喉も使わないとなまるようです。運動不足から急に動くと足が攣ります、あれと似たようなものでしょうか。医学的なことは生憎素養がなくわかりませんが、なかなか面白い発見です。
そのほか、考え事をするために深夜徘徊を試みたところ、野良犬に襲われたりもしました。
「食パンくわえて、『チコクチコク!』と走る」「天からパンティが降ってくる」「バスに乗ろうとしたのに運転手に無視されて排気ガスにむせる」「『俺のことは構うな、先に逃げろ!』」など、伝統的なシチュエーションはそれぞれ体験したことがありますが、まさかこの年になって「野良犬に襲われて全力疾走」まで体験することになろうとは思いませんでした。指折り数えるとこれが三度目です。もう充分です。勘弁してください。やつら足速すぎです。
そんな日々です。
改稿がスムーズならもっと心楽しめるのに、そこはそれ、そう何もかも上手くはいかないということで。
(追記:あの犬は私に何か恨みでもあるんでしょうか?)
(追追記:気に入られたようです。他の人には目もくれず、私を狙います)
(追追追記:そうそう野良犬に舐められたままというのも気に入りません。私もこれで、自動車免許ぐらい持っています)
(追追追追記:奇妙です。理屈に合いません。原付で振り切った犬が、あんなに早く追いついてくるはずがありません)
(追追追追追記:あの犬に私を殺す気はありません。ただひたすらに追ってくるだけです。そしてあの犬がいるとわかっていて、どうして私は夜の街に出て行くのでしょう?)
(追追追追追追記:物心ついてから初めてのような気がします。この手で哺乳類を殺したのは)
(追追追追追追追記:そして今夜も夜歩く。犬はやはり、死んでなどいません。どだい殺せる相手ではなかったのです)
(追追追追追追追追記:追い詰められて、訊いてみました。なぜ私を襲うのかと。犬は、よく思い出してみろ、と答えました)